様々な人と出会い多くのログハウスを見学したが一棟として同じような家はなかった。生き方が違えば、それを入れる器「家」も異なって当然だ。
悠々たるマイペースな生活をみて考えさせられる事も多かった。
それぞれの思いを載せて、ログハウス見学のツアーは続く。
第1回 スクールを開いたいきさつ
第2回 スクールでの楽しき日々
第3回 アウトドアの天国
第4回 ログの完成そして旅へ
第5回 エド・キャンベル
第6回 出あったログハウスたち
第7回 once in a life time builder
第8回 ログハウス見学の旅
第9回 シャトーモンテベーロ
第1回 目次
1.ミステリーツアー
ダンは上手くスケジュールを組んでくれたものだ。おまかなスケジュールは相談して決めたが
細部はダンに任せている。行く先に何が待ちかまえているのかわからない。いわばスケールの大きいミステリーツアーだ。どんな景色を見、どんなログハウスを見学し、そしてどんな人たちと出会うことになるのか私にも分からない。
最初の頃は日本での日常を背負っていて、今頃皆どうしているのか、会社は?家族は?と思いだすこともあったが、2〜3日夢中で過ごしている内には、いつしか忘れてしまっていることにふと気が付くのだった。
何が先に待ち構えているのだろうかという、好奇心と期待が常に心の中にあるからだろうか。
終わってしまえば20日というのはあっという間に過ぎたように思えるが、カナダにいる間は実に長く感じた。
時間の流れ方が日本でよりもゆったりとしているように感じられるからだろう。
ピーター夫妻と助手役を務めてくれたクレイトンといいうビルダーの見習いも、このバスツアーに参加してくれている。宿をあけておいてもいいのかなと心配したが、忙しいのは夏だけで秋は暇なのだろう。ハスキー犬のスモーキーは? 熊や鹿を相手に久しぶりにのんびり生活しているに違いない。
2.スリーバレーギャップロッジ
バスはいまどき日本では見ないノーズつきの古いスクールバス。
見る物全て珍しく皆きょろきょろと窓の外を眺めていたが、旅の疲れでうとうとしている者もいる。
10月10日、今日の宿泊はハイウエイ沿いのスリーバレーギャップロッジ。
ギャップとは峡谷の意味
三つの峡谷に囲まれた場所という意味だろう
ここはもともと鉱山に行くまでの宿場町だったらしい。
◆写真右:ロッジの庭
オーナーは21才の時にここを買い、25才のときからこの宿を作り始めたという。湿地帯だった土地を延べ0000台ものダンプで土を運んで埋め、よそから古いログハウス、協会、ホテルなどを解体して復元し、このゴーストタウンを作りあげた。タウン作りその物が、いかにもカナダらしい壮大な物語だ。
食事はその古いログハウスでステーキ&バーベキュー。
食事が終わると隣りの西部劇に出てきそうなパブに移る。宮下君が意外な側面を見せてくれた。ギターの即興で歌など歌い盛り上げてくれた。
◆写真右:ギターを弾き歌う宮下くん
◆写真下左:ロッジのオーナーの思いて話
3.アルバータ州へ
1.カナディアンロッキーを超えて
カナディアンロッキーの雄大な景色、レイクルイースの美しい湖とオンボロバスは森林に恵まれたB・C州を
ひた走る。草を食べていた鹿がのんびりとこちらをみる。いかにも風景の中に溶け込んでいて、鹿に見学されているのはどうも我々の方のようだ。
景色も雰囲気もガラッと変りバスはアルバータ州へと入っていく。
BC州の隣がアルバータ州。アメリカの国境モンタナ州と接している、プレーリー(中央平原西側に広がる長草の温帯草原地帯)が多い。オイルサンドのほか、北部の鉱物資源産業の主要な供給基地になっている。
カルガリーは物流と交通の要所であり、カナダを代表する商業都市であり、石油産業の中心地。2都市はともに都市圏人口が100万人を超えている。
onece in lifetime builderで紹介した弁護士のホールズワース氏はここアルバータのカルガリーである。
確かに周りに何もない平原地帯だった。
2. カルガリータワーでの終了式
10月11日 カルガリーについた。中心街にそびえるカルガリータワーで夜景を眺めながら食事をした。展望台は1時間くらいかけて一回りする。
「この手のタワーはどこにでもあるんだな」と思ったが、夜景がどこか日本のそれと違う。何故かなと思ったら光が動かず夜景が静かであることに気が付いた。(理由はネオンのせいかな)
食事の後終了式を行うことにした。生徒たちにディプロマ(卒業証書)を渡す。ここまで一緒に付き合ってくれたピーターとビバリー夫妻とはここでお別れだ。
明日はカルガリー飛行場からオタワへと一挙飛ぶ。旅も終わりに近づいていた。
リムジンバスで飛行場へ向かったのが夜の11時半。少し時間をつぶし1時半の夜行フライトに乗り込む。
4時間の時差を飛び越えてトロント経由でモントリオールへ。
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