カナダで開いたログハウスの学校
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第1回 ログハウスのスクールを開いたいきさつ 

 日本でのログハウスの学校を共にしたダン・ミルンとの、何げない話から本場カナダでログハウスの学校を開く こととなった。

 前半は山の中でログハウスの技術を学び、後半はカナダお横断して様々なログハウスを見て歩く。
そして、旅の終わりは世界一のログハウスシャトーモンテベーロといういわばスクール&ツアー。

 スクールサイトはB・C州のウエルズグレイ州立公園。
大自然に取り囲まれたこれ以上望めないような絶好のロケーションだった。

  • 第1回 スクールを開いたいきさつ 

    第2回 スクールでの楽しき日々 

    第3回 アウトドアの天国 

    第4回 ログの完成そして旅へ

    第5回 エド・キャンベル

    第6回 出あったログハウスたち

    第7回 once in a life time builder

    第8回 ログハウス見学の旅

    第9回 シャトーモンテベーロ


    第1回  目次

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    カナダでのログハウスの学校
    毎日グラフ記事
    アサヒグラフ

     

     

    1.スクールサイト

    1. ウエルズグレイパーク

    スクールサイト9月29日に成田を出発し、バンクーバーからカムループスへと飛行機を乗り継ぎ、オンボロのチャーターバスで2時間ほど北へと走りスクールサイトに到着し、翌日から丸太小屋スクールをスタートした。

    スクールサイトはウエルズグレイパークという広大な州立公園に接した一角である。
    公園のあるのは太平洋に面したB・C州(ブリティッシュ・コロンビア)。この州だけで日本の2.5倍の面積がある。州都はバンクーバー島のヴィクトリアという町だが、バンクーバーという名前のほうが有名だろう。
    B・C州は南北に長いほぼ菱形をしている。スクールサイトはその菱形の対角線の交点から200キロほど北に行ったころに位置する。

    2.ピーターとビバリーの冒険 

    スクールサイト 土地のオーナー、ピーターとビバリー夫妻はロンドンからの移住者である。ピーターはサラリーマン、ビバリーは弁護士をしていた。ある年二人はカナダを旅し、ここB・C州の州立公園ウエルズグレイ・パークに立ち寄った。南北130km東西80kmほどの広大な州立公園である。この公園の大自然にすっかり魅せられた二人は移住を決心する。ロンドンの全財産を処分し、この公園に隣接した20エィカー(約2万5千坪)ほどの土地を古い丸太小屋付きで買い取った。
    この丸太小屋はジョン・ホークという開拓者が、1948年にダブテイルコーナーという組み方で建てた50坪ほどの家である。
    この古いログハウスを修復し、さらに同じダブテイルコーナーで建て増ししをして、そこをレストラン兼住まいとした。新たに21室ある宿泊棟を増設して「ヘルメッケン・ホールズロッジ」と名づけて開業した。(作りはツーバイフォー工法。ヘルメッケンはウエルズグレイ・パークの象徴とも云える滝の名前)。
    簡素な作りながら冷暖房完備の快適なロッジである。
    ここに移り住んだのが二人がまだ20代半ばの頃の事だった。

    古いダブテイルの丸太小屋を改造をしたのがダン・ミルンである。

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    2.相棒ダン・ミルン

    1. 日本の学校

    ピーターダン・ミルンとは5年間に渡り夏の一つ期間、日本でのログビルの学校で延500人近くの生徒を教えてきた。
    延200日近く、24時間生活を共にする中身の濃い付き合いであった。 

    カナダのマッキースクールで知り合い、「いずれ日本でログハウスの学校を開く予定だ。
    その時は手伝って貰えるだろうか?」。と半分社交辞令的に、軽い気持ちで申し入れ約束を交わしたのだっ
    たが、ダンはその約束を覚えていてくれて日本に飛んできてくれた。もう少し先のことと考えていた私は、
    大急ぎでログハウスの学校を開く準備をした

    「どうやってこのログハウスを日本に建てることが出来るだろうか?」
    カナダでログの技術の基本を習っただけの私は、正直考えあぐねていた。
    そこへダン・ミルンが飛んできてくれたという訳である。
    日本でまだ一棟もログハウスを建てたことのない私は、まずはスクールを開校からスタートすることになっ
    たのである。

    記事

    「ログハウスの作り方を教える」という日本での始めての試みが話題を 呼び
    テレビ、ラジオ 新聞の各種のメディアが大きく取り上げてくれ大きな宣伝となった
    結果的にはこれが成功して、ログハウスの会社を設立し日本全国に多くのログハウス
    を建てる仕事へと繋がっていく。

     今から30年近く前の事、日本のログハウスのスタートだった。

    2. カナダでの学校

    ピーターカナダでの学校を思い立ったのは3年目のスクールが終わる頃のことだった。
    延300人近くの生徒を教え、国内でも何棟かのログハウスも建てて少しは自信を持ち始めて頃のこと

    ふと、「この学校をカナダで開いたら面白いだろうな」と、ダンに相談した。「Ryoが生徒を集めてくれたら俺がカナダでのアレンジを引き受けるよ」
    ということで、ひょんな思い付きからカナダでのこのログハウスの学校が実現したという訳である。
    ダンの頭の中には、このピーター夫妻なら喜んで協力してくれるだろうというアイデアがあったようだ。ダンから「丸太小屋のスクールを開きたいので協力して欲しいと」と相談を受けたピーター夫妻は喜んで応じた。

    ある日ピーターが私にログのホテルの設計図を見せてくれた。ロンドンで設計の仕事をしているお兄さんに描いて貰った物だという。3階建てで中心部のホールから3方向に翼を広げた100室ほどもある本格的なものだった。いずれ出資者を募って400エィカー(約50万坪)ある隣の土地を買収し、この丸太作りのホテルを建てて世界中からゲストを呼べるようなアウトドアリゾートを作るというのが二人の夢だという。ホテルもダンが建てる予定である。

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