ポスト&ビーム

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ポストアンドビーム(ポスト&ビーム)とはログハウスの一種。文字通り柱=ポストと梁=ビームを組む軸組構法のログハウスのこと。ポストアンドビームに用いる丸太(ログ)は皮むききから加工まで全て手作業。

構造的には日本の在来の住宅と同じ軸組構法になるが、柱・梁の材料に太い丸太を使用しログの持つ自然な味わいと圧倒的な存在感がポストアンドビームの魅力。住宅街でも違和感なく溶け込める
 

1ポスト&ビームの目次


1.ポスト&ビームとは 

1-1 ポストアンドビームの説明

  • 柱・梁を丸太で
    をポストアンドビームとは文字通り柱と梁を組み合わせた建物のことで、ここではログの柱と梁で構成する家をいう。
  • ポスト&ビームの構造
    同じログハウスでも、ポストアンドビームはラウンドノッチ構法(丸太組み構法)とは構造的にも外観的にも違う建物である。
    ラウンドノッチは壁自体が構造体となっているが、ポストアンドビームのログハウスは柱と梁で構造体をなしている。構造上必要な場合はそれに筋交い(柱と梁の間)や火打ち(梁と梁の間)を設ける。
    この筋交いと火打ち構造的な補強の意味あいに加えて ポスト&ビームならではの 意匠的な効果も大きい。
    (下のポスト&ビームの駐車場部分参照)
  • ◆写真右上:屋根を延長して丸太で作った柱・桁・筋違で支えている。手前の柱は直径42cmほどで樹齢は150年くらいのレッドシダー

  • ポスト&ビームは軸組構法
    基本的には日本の在来構法やティンバーフレームと同じ軸組構法である。違うのは使用する柱と梁が在来構法などと比べて自然の丸太を手作業で加工し作るということ、丸い面を持っているということだ。断面積が桁違いに大きいので外観的にはかなり違った雰囲気の建物になる。
    柱、梁の圧倒的なボリューム感がポスト&ビームの魅力。断面積で比較すると10倍ほどの違いがある

◆写真上右:ポスト&ビームの梁と火打ち
◆写真上左 在来構法の柱と梁(ポスト&ビームと比較のために並べた

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1-2 ポスト&ビームのメリット(丸太組との比較)

  1. プランニングの自由度
    デザイン上の制約が少なく、設計上の自由度が高く 住む人の希望に細やかに 対応できる。
    住宅街においても違和感がなく周囲に溶け 込みやすい
  2. 増改築にも対応し易い
    実はノッチ組でも増改築は可能であるがかなりの制限がある。
  3. 塗り壁(漆喰や珪藻土などの塗り壁やタイル、石、煉瓦 板張りなど自由に選らぶ事が出来るも法律的には44 在来工法と同じ軸組構法になり総二階建て住宅の建築が可能で防火法上の対応がしやすい。
  4. 自然な味わいと存在感
    丸太の丸い部分を極力残すことにより自然な味わいを表現出来る。
    柱、梁の圧倒的なボリューム感がポスト&ビームの魅力。断面積で比較すると10倍ほどの違いがある
  5. ノッチ組構法(ハンドカットのログハウスやマシンカット)に比べセトリングの心配はない
  6. 丸太組み工法と比較すると、デットスペースが少な効率よく間取できる
  • ※1木材は縦方向の収縮が殆どない。
    ただし横方向への収縮があるので柱や梁が痩せる(細くなる)ので 丸太と他の材との収まりをしっかり
    しないといけない。
  • ※2セトリング=丸太が経年変化により収縮することと重量によりログ壁の高さが低くなること

1-3 ポスト&ビームの壁面

ポストアンドビームでは、柱と梁の間をどのようにするかで違った表情の家になる。

ポスト&ビームの別荘

  1. 板 –縦貼り(チャネルサイディング)横貼り(べベルサイディング)
  2. 塗り壁  漆喰やジョリパッド
  3. 岩や石
  4. 煉瓦
  5. 他様々な素材の組み合わせ 例えば一階は板張りで二階や妻壁を塗り壁にするなど
  6. ポストアンドビームのバリエーション
    バリエーションの一つにピースエンピース構法がある。柱と梁の間を短い丸太を横に積んで埋める方法である。 この横積みの丸太をフィラーログという。日本ではあまりなじみのない建て方だ

ポスト&ビーム◆写真右上:岩手に建てたポストアンドビームの別荘
        柱と柱の間あは白い塗り壁

◆写真右下:同じく岩手に建てた別荘
        柱と柱の間は抜き壁と板張りの
         コンビネーション

◆写真上:岩手県に作ったポストアンドビームの別荘。ポストとポストの間は塗り壁

◆写真下:那須に建てた社員寮。壁の間は一部 ピースエンピースを用いている

那須の社員寮

社員寮 のポストアンドビーム

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2.ポストアンドビームの実際

2-1 ポスト&ビームの建て方

ポスト&ビームの柱と梁が組みあがったところ(上棟)
 平均的な丸太の太さは直径35cm前後。一本の重さは
  時には700〜800キロにもなる。
 従ってくみ上げにはクレーンが必要になる。

柱と柱の間い斜めに入れる材を筋交いといい、 梁と梁の間に,水平に斜めに入れるのを火打ちという

  構造的な補強の意味もがあるが、 ポスト&ビームでは
 それに加えて 意匠的な効果が大きい。

↓ポスト&ビームの丸太の圧倒的な存在感。

火打ち

◆写真下左:二階床の柱と柱の間に火打ちを入れている
梁と火打との間は伝統的な日本の継手を用いている。

 

 

 


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2-2.完成したポスト&ビームの内部

 

 建て方が終わった後様々な工程を経てポストアンドビームが出来上がっていく。
ノッチ組構法に比べてセトリングという現象がないのが、やはりポスト&ビームならではの特殊な技術が必要。

完成したポストアンドビームのログハウスの内部(リビング)を見てみよう

  • リビングは吹き抜けとにすることでポスト&ビームの魅力を引き出している。
  • 和室が見えるが、普段は戸襖を開いていてリビングと一空間をなしている。フローリングのゆかより20cmほど高くしているので大勢が集まるときは、ここに大勢座れるようになっている。(◆写真下左)
  • 天井の梁を意識的に表しにしている
  • ロフトの手摺
    全体の雰囲気にマッチするよう吹き抜けの手摺を丸太で作っている
  • 一階の天井を見上げるとログの太い柱と梁が
    表しになっていてポスト&ビームの雰囲気を引き出している
 

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3.ポスト&ビームの軸組図

3-1 二階床の梁伏せ図

 二階の床をログの梁で支えている。コーナーには梁と梁の間に斜めに火打梁 を入れて横ぶれを防いだ
 
  • ログの樹種とサイズ
    平均直径320mm位のウエスタン・レッドシダーの丸太を加工している。
  • ログの面
    上の面で床の乗る部分は平に加工しているが、収まり上必要な部分以外はログの丸みをそのまま見せている。
    ※右上の火打ちのみ浴室で隠れるので4x8(4インチx8インチ)のランバーを用いた



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3-2 .ポスト&ビームの軸組立面 

右はリビングの吹き抜けから上を見上げるた写真である


上に見える丸太の梁が 母屋(屋根のテッペン)
ロフトの手摺が吹き抜けの空間を魅力ある
楽しい雰囲気をにしている




これを図面にしたのがポスト&ビームの軸組みの図 
真ん中が床梁 一番上が母屋(屋根のテッペンの梁)
右の見えるのはテラスの柱と手摺
柱と梁が組まれる部分は収まり上
平らにカットしている


3-3 .ポスト&ビームのガレージ

 
屋根を延長してその下を駐車場とした。

屋根を支えている丸太の柱、梁、筋交いが
 外観上の意匠的効果を生んでいる。
  壁で覆われることなく、丸太が全て見える
 状態なので、その魅力が遺憾なく発揮され
  ている 
 200年近くの樹齢のレッドシダーもあり、
  圧倒的な存在感である

駐車場の丸太の軸組み図
(右の写真と照らし合わせて)

屋根を支える桁を3本の柱で支え、 柱と柱の間に丸太の筋交いを入れて振れを防いでいる。

筋交いと柱と桁とはホゾとホゾ穴で組 んでいる

柱と筋交いを特注の鋳物を作り基礎と緊結
 している




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