
仮設工事は、工事中には必要不可欠なもので、その名の示す通り建物が完成したときには撤去されてしまう。費用としてはバカにならないのでチェックするよう心掛けたい。
なお同じ項目でも仮設工事に入れる項目と他の工事に入れられる場合がありメーカーによって多少の違いがある。
おおよその工事内容や範囲を把握しておこう。
01地鎮祭 03基礎工事 04-1躯体ツーバイフォー工法 05-1屋根材
1水盛り遣り方:建物の位置や高さを出す作業。
2仮設足場:建設する家の壁の周りにパイプなどで組まれた作業用の壁、床、階段など。
3仮設ネット:主に材料の転落防止用に足場の外側に儲けるネット。
4仮設トイレ‥工事期間中に職人が使用するためのトイレとその維持費用。
5仮設電気:工事期間中に引込む電気とその間に使用する電力料金。
6仮設水道:工事用に儲ける水道とその間に使用する水道料金。
7養生費:仕上げ材の汚れやダメージから保護するためのシートやボードなど。
8清掃片付け:工事をスムーズに行うための現場の日常の清掃作業。
9美装工事:建物が完成し引き渡し前に行う清掃。美装工事専門の人間がやる場合が多い。
10廃材処分費:工事中に発生した端材などの処理費用。 出てくる廃棄物の種類ごとにコンテナに入れて置きまとめて処理場に運ぶ。
11運搬費:材料などを現場内の所定の場所に運ぶ作業。各材料に含まれる場合も多い。
12養生鉄板:現場が柔らかくトラックの進入が困難な場合は鉄板を敷く必要のある場合もある
※丸太足場 :杉等の細い間伐材を鉄線で締め上げて固定する昔ながらの足場の仮設方法。金属製の足場に取って代わられつつあるが、費用的にも安く、必要材料が少なくて済むため住宅、低層ビル等の塗装、解体工事にはいまだ使われ続けている。
◆写真上:仮設足場の例。傾斜地なので割高になる。(施工例)
平坦地の住宅建設の場合と別荘地で傾斜地、搬入条件(道路条件)屋根の角度、吹き抜けの有無、ロケーションなどでその費用はかなり違ってくる。費用は幅があるが凡そ建設費の3〜5%を占める。直接工事とは違い、建物の種類や規模、工事周辺状況等によって大きく異なってくる。
メーカーによって内容が違うので工事項目を確認しておこう。例えば別荘地で木の伐採、抜根が必要な場合、別項目を立てる場合が多いが木の
数量がすくない場合仮設工事に入れてしまう場合もある、というようにである。
◆仮設足場:上の写真の完成した足場
住宅の仮設工事というと言葉で真っ先に思いうかべるのは外部足場であり、実際に仮設架設工事のなかでも、費用的に最も大きな比重をしめる。 しかし工事項目は多岐にわたる。以下に各項目の価格の出し方を示した。
仮設工事は以下のような順序で進んでいく
整地→仮設トイレ→仮設電気・仮設水道→地縄はり→地鎮祭→水盛り遣り方→
その途中で地盤調査を行い その結果次第では基礎工事に移る前に杭・地盤改良などの工事が必用になる
地縄張りはおおよその位置を決めるための物でオーナー立ち会いの下で行う必要があり地鎮祭を執り行う時にやることが多い。
建築物の実際の位置・高さ・水平などを決める、真っ先にやるのがこの水盛り遣り方という作業。建物の各コーナー、重要な間仕切りの部位に設ける。建物に水平を出すまでは必要なものなので動くことのないようにする必要がある。
普通の大きさの住宅であれば半日ぐらいで出来る仕事だがこの水盛り遣り方がいい加減だと敷地に対して正確な位置で建築物を建てる事はできない大事な作業である。
水盛り遣り方の順序
現在では直径50mmほどの単管と呼ばれる鉄パイプを組み合わせて立てる単管足場と呼ばれる足場がほとんど。パイプ同士はクランプ(金具)をかみ合わせ、ボルトを締めて接合する。小規模な工事、作業現場や狭いビル間での足場に用いられることが多い。足場の組立は、鳶職の主要な作業内容のひとつ。昔は間伐材を鉄線で緊結した丸太足場が用いられた。
◆写真右:塗装が終わり必要のなくなるまで仮設足場はそのまま取り付けたまま。住宅が完成する直前に取り外される。
※丸太足場 :杉等の細い間伐材を鉄線で締め上げて固定する昔ながらの足場の仮設方法。金属製の足場に取って代わられつつあるが、費用的にも安く、必要材料が少なくて済むため住宅、低層ビル等の塗装、解体工事にはいまだ使われ続けている。
現在では直径50mmほどの単管と呼ばれる鉄パイプを組み合わせて立てる単管足場と呼ばれる足場がほとんど。パイプ同士はクランプ(金具)をかみ合わせ、ボルトを締めて接合する。小規模な工事、作業現場や狭いビル間での足場に用いられることが多い。足場の組立は、鳶職の主要な作業内容のひとつ。昔は間伐材を鉄線で緊結した丸太足場が用いられた。
◆写真右:仮設足場。短管をクランプで組み、それに床、階段を取り 付ける
足場には屋根が急な時に設ける屋根足場、吹き抜けなどがある場合内部に設けられる内部足場などもある
増築などの際わざわざ仮設費用をかけなくても、既設の電気・水道を使用できるというケースも考えられる。法的に必ず設置すると言う事はなくメーカーとの話合いにもよるが、その場合も電気・水道は仮設を設置したほうが良い場合が多い。
その理由は、電気の場合まず容量の問題、特に電気は容量が足りない場合がある。電動工具は以外に電気容量が多い、複数の電動工具を使用する場合はブレーカーが落ちてしまう場合もある。次は使用料の問題。工事に使用した水道・電気代をどうするか、使用料と費用を完全に分けることは不可能に近い。最後に施主の水道・コンセント等を工事に使用して、傷をつけてしまうおそれがある場合。施主との話し合いの中で、仮設を設けない場合もあるが、互いに神経を使うことを考えると、それほど費用の掛かる部分ではないので仮設を設けることをを勧める。
電気の場合は近くに電柱から枝別れし距離にもよるが仮の簡単な電柱まで引き込む。まだ電気が来ていない場合や距離が離れている時は発電機を使用することもある。
新築の現場でも仮設トイレを設置しないと作業中に抜けられて工事進行上効率も悪くなり費用以上のロスがかかってしまい決して経費の削減にはならない。 オーナーの判断だが設置するほうが結局は得。現場で働く職人さんたちに当然用意されるべきものと考えている。
仮設トレイの費用
仮設トイレのリース料は30,000円程度。設置と撤去時の運賃、汲み取り費用も含まれている。設置の期間は約5ヶ月間が標準で5ヶ月以上になる場合は、
1ヶ月3,500円程度で延長できる
◆写真右上:都内で建設した例(建て直し)
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