01地鎮祭
地鎮祭はまた地祭りといわれることもあります。
この祭典は、建設敷地を守っている氏神様から工事着手の際にその無事を祈って、土地を利用する許可を得、守護神に土地の安全と工事の安全を祈願するものです。
土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄(しめなわ)で囲って祭場とし、建築業者・施主の参列の上で執り行います。
1地鎮祭とは
地鎮祭とは土木工事や建築などで工事を始める前に行う神を祀って工事の無事を祈る儀式。安全祈願祭と呼ばれることもあります。土地の神(氏神)を鎮め、土地を 利用させてもらうことの許しを得る意味があります。一般的には地鎮祭は神式で神社の神主さんが行うことが多いのですが、仏式・キリスト教式で行う場合もります。当社でもオーナーがキリスト教の信者でキリスト式で執り行なった例もあります。
最も一般的な神式の例
土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄(しめなわ)で囲って祭場とし、神職のもと、建築業者・施主の参列の上で執り行います。
祭場の中には木の台
(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、これに神を呼ぶ)を立てて祭壇とし、酒・水・米・塩・野菜・魚等の供え
物を供えます。
全国に浸透している風習ですが、地鎮祭は義務ではありませんので、必ず行わないという訳ではありません。時代の変化に伴って、地鎮祭を行わない人も増えています。
祭場には四季おりおりの野菜や果物、魚、米、塩などのお供えを祭壇(八脚台)に置きます。普通の人にとっては家を建てる時くらいしか経験できない行事なので
施工者の指示に従って任せておけば良く、式当日も神主が横でその都度やり方を教えてくれるのでその通りにすればよいのです。準備も含めて1時間〜1事案半で終わります。
他に、住宅建築にまつわる儀式として「上棟式」というものがあります。これは、工事が棟上げまで完了したときに行うもので、安全に工事を進めてこられたことへの感謝と、引き続き完成までの無事を祈ります。
1地鎮祭の日と当日の流れ
1地鎮祭の日
地鎮祭は、六曜の吉日である「大安、友引、先勝」の午前中に行うのがよいとされています。一方、「仏滅、先負、赤口」や「三隣亡」は避けたほうがよいとされている日です。しかし、工事の日程や関係者の都合によっては、必ずしも吉日に行えるとは限りません。中国の占いに用いられた六曜は、本来、地鎮祭には関係ありませんので、六曜にこだわり過ぎることなく関係者と円満に日程調整をしましょう。
1地鎮祭当日の挨拶や服装など
挨拶 地鎮祭当日は、資材の設営業者や神主さんが家を建てる土地に祭壇などを設置し、お供え物を並べるなどの準備が整った後、儀式を始めます。
地鎮祭当日、施主は式の締めくくりなどで挨拶を促される事があります。その際は、関係者の方へ「地鎮祭に出席してくれた感謝の言葉」と、作業者の方へ「工事の安全第一のお願い」を述べるようにしましょう。
式は、「修祓の儀(しゅばつのぎ)」から「閉式の辞(へいしきのじ)」まで10の次第で構成されるのが一般的です。そのあとに、簡単なお食事会である「直会(なおらい)」をする人もいます。
そのうち、施主がやることは主に2つです。まずは、式次第6つ目の「地鎮の儀」で、神主さんから鍬を受け取り、“鍬入れ”という盛り砂を掘り起こす動作を行います。鍬を入れる時には、鍬を入れる動作を3回「えい」と声を出して行います。また、7つ目の「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」で、玉串を祭壇に置き、二礼二拍手一礼をします。
1地鎮祭当日の服装
当日の服装は、スーツ(学生は制服)を着れば間違いありませんが、個人宅の地鎮祭の場合は、普段着で出席する人も増えています。ただし、儀式を執り行ってくれる神主さんはもちろん正装ですので、清潔感のある服装を選び、極端に派手なものや露出の多いものなどは避けるようにした方が良いでしょう。
1地鎮祭のお供え物
地鎮祭のお供え物は近くで入手できる季節折々の野菜で充分です。野菜、果物、乾物などを三方の容量に応じて用意。季節によって違いがあります。
標準的なお供え物をリスとアップしてみましょう。
この通りでなくても構わない。あくまで目安です。
- ◆果物⇒みかん、メロン、りんご、バナナ房5〜6本位。
- ◆乾物⇒昆布、海苔、鰹節パック1袋などから2〜3品。
- ◆お酒=一升瓶1〜2本祭壇の瓶子(へいし=お酒の容器))用のお酒として、別に2合瓶2本を用意。
- ◆米と水と塩⇒それぞれ、小皿(土器・かわらけ)に盛る一握り程度個人の普通の地鎮祭ではまとめて 置くことが多いのです。
- ◆魚
◆野菜⇒人参、なす、ピーマン、きゅうり、カボチャなどそれぞれ1〜2ケ。
なお魚は「おめでたい」「ありがたい」の縁起担ぎから、季節に関係なく鯛が一般的でだですが、手に入りにくければ他のお魚でもかまいません。 地鎮祭の時期によって痛みやすい場合にはスルメで代用する場合もあります。
お供え物は神社側で用意してくれることが多いので頼んでみることも出来るので確かめてみましょう。
地鎮祭の準備と式次第
地鎮祭の準備
祭壇の周囲に笹つきの竹を四本立てます。(四方竹)
高さ2m位の位置に注連縄(しめなわ)を張ります。
紙垂(しで)を付ける。縄の一辺ごとに5か所
斎砂 清砂を円錐形に盛ります。高さは50cmくらいです。
八脚(足)を中央に据えてお供え(神せん)を載せます。
地鎮祭の式次第
神式の一般的な地鎮祭の流れは次の通りです。
@手水(てみず、ちょうず)
神事の会場に入る前に手水桶から掬った水で両手を洗い、心身を浄めます。
A修祓(しゅばつ)
開式の後、祭典の本儀に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
B降神(こうしん)
祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ〜」と声を発して(「警蹕(けい ひつ)」と言う)降臨を告げます。
C献饌(けんせん)
神に祭壇のお供え物を食していただく儀式。
D祝詞奏上(のりとそうじょう)
その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る 旨の祝詞を奏上します。
E祓・散供(きよはらい・さんく)
土地の四隅を祓い清め、合わせて米・塩・切麻を撒く。切麻(きりぬさ 散米(さんまい)とも言います。
F地鎮(じちん)
忌鎌(いみかま)を使った草刈初(くさかりそめ)、忌鍬(いみくわ)を 使った穿初(うがちぞめ)、鎮物(しずめもの)の埋納等が行われま す。
G玉串拝礼(たまぐしはいれい)
神前に玉串を奉りて拝礼する。玉串とは、榊等に紙垂と木綿を付けたものです。
H撤饌(てっせん)
お供え物を下げます。
I昇神(しょうしん)
神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。この後に閉式が行われます。
地鎮祭の費用
現在は簡略化した地鎮祭を行うケースもあり、依頼する神社によって用意する物も異なりますので、依頼先のハウスメーカーと相談し、地鎮祭の実施を含めて判断するようにしましょう。
神主さん
神主さんに支払う額は、2〜3万円。祭壇の設置など、さまざまな資材のレンタル料や設営代が必要な場合には、3〜5万円程度かかるでしょう。
式が終わった後、のし袋に入れて渡します。のし袋には「玉串料」あるいは「初穂料」と書く。玉串料は、地域や神社によって
違う。神主さんに依頼する時は、直接費用をたずねるのが一般的で遠慮する必要はありません。
職人さんへのご祝儀。
通常、地鎮祭ではご祝儀を出さず、上棟式で出すことになっています。 もし、上棟式を行う予定がなければ地鎮祭で出した方が良いでしょう。 その場合の金額の相場は、
棟梁と現場監督に1万〜5千円。その他5千〜3千円ほど。奇数のきりのよい数字にすることが多いようです。のし袋の表書きは、御祝儀と書きます。
お供え物
お供え物の種類は、先述したとおりです。金額は5000円〜1万円です。
近所への挨拶まわり
近所への挨拶まわりをする場合は、戸数分の手土産代金(1軒あたり500〜1000円程度)も必要になります。
そのほか、近年は省略することが多いのですが、儀式の最後に「直会(なおらい)」をする場合は、そのお食事代金もかかります。
以上を合計すると、10〜11万円ほどはみておく必要があります。
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