暖房としての暖炉・薪ストーブ

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薪ストーブ

薪ストーブと台
暖炉のある家 531


  • 薪ストーブの魅力は多いい。
  • ちろちろと燃える炎は精神的なくつろぎを、木の香は心を落ち着かせてくれる。都会の生活では「炎」を見ることも「木」の匂いを嗅ぐこともまずない。ゆらめく炎を眺めながらの一家団欒。リビングにある薪ストーブが家の中心になり、その回りに家族が集まる。
  • 薪ストーブから出る輻射熱は暖かく、家全体を暖めることができるし、体も芯から暖まる。薪割に汗を流す健康的な生活のイメージ。・・・・いいことづくめのような薪ストーブ。
  • けれどちょっとばかり冷静になって考えてみよう。薪の調達、薪割り、煙突掃除・慣れない火の扱い・・・薪ストーブを維持するのにはそれなりのノウハウと手間がかかる。薪ストーブを扱うのは初めての人が多い。急いで入れる前に、まずはちょっと勉強してみよう。

1 薪ストーブについて

  • 薪ストーブが静かなるブームを呼んでいる。別荘は勿論一般家庭の暖房器具としての良さも見直されている。
    再生可能なエネルギーを使用する薪ストーブ。地球温暖化に対する危機感、自然志向の高まり、それと東北の原発問題に端を発する電気問題など、何も大上段に考えることもないが、薪ストーブは環境問題に対して個人レベルで対応できることの一つではある。
    並べるといいことだらけのような気がして、「新しく家を建てる時は薪ストーブだ!」と張り切るお父さん。にこにこするお母さん。手を叩く子供たち、けれどちょっと冷静にになって考えてみよう。薪ストーブを維持するのはそんなに簡単ではない。

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暖炉デッキ 暖炉 暖炉 暖炉 暖炉
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2 薪ストーブについて考える

2-1 自然環境に優しい薪ストーブ

  • 薪ストーブが静かなるブームを呼んでいる。別荘は勿論一般家庭の暖房器具としての良さも見直されている。
    再生可能なエネルギーを使用する薪ストーブ。地球温暖化に対する危機感、自然志向の高まり、それと東北の原発問題に端を発する電気問題など、何も大上段に考えることもないが、薪ストーブは環境問題に対して個人レベルで対応できることの一つではある。
  • 以上、並べるといいことだらけのような気がして、「新しく家を建てる時は薪ストーブだ!」と張り切るお父さん。にこにこするお母さん。手を叩く子供たち、けれどちょっと冷静にになって考えてみよう。薪ストーブを維持するのはそんなに簡単ではない

2-2 暖房としての薪ストーブ  

  リビング

  • 薪ストーブはアナログな道具
    エアコンやファンヒーターはスイッチひとつでパッと簡単についてしまう。そんな生活に慣れてしまった現代人にとっては、薪ストーブはかなり手間のかかる暖房器具である。薪ストーブはローテク、実にアナログな道具だ。
  • 薪ストーブはずぼらな人にはむかない。
    コントローラーのブラックボックスの中身は全くしらなくて済むが、薪ストーブはそうはいかない。学ぶべきことが多い。よく知ったうえで使いこなせばそれなりによく応えてくれる。いい加減に扱えばしっぺ返しを食い。「こんなはずではなかった」と後悔することになる。ハッキリいえばずぼらな人にはむかない。
  • 暖まるまで時間がかかる
  • 「薪ストーブは家全体を暖める」と言われるが、家全体が温まるには時間がかかる。着火してから2〜3時間必要。 朝全員仕事や学校に出掛けてしまうような生活パターンだと、家が暖まる前に出かけなければならず、夕方苦労して薪ストーブをつけても暖まるまでは我慢しなければならない。
  • 他の暖房器具との併用
  • 熱量だけでみれば家全体をカバーできるかも知れないが暖まるまでの時間を考えると薪ストーブだけで暖房のすべてをまかなうのには無理がある。こうした家で薪ストーブを楽しみたい場合は、他の暖房器具との併用が現実的。すっかり家が暖まったら薪ストーブだけにすればいい。

2-3 薪ストーブで家が温まる仕組み 

  • 薪の燃焼 薪を燃やすのに必要な空気が吸気口から取り込まれ。最終的には燃焼した空気が煙突から出ていく。 薪の燃焼によって薪ストーブ本体が暖められ輻射熱を出しまた吹き出し口から熱を吐き出す。薪ストーブの燃焼空気の量をコントロールすることで薪を安定してもやし続けることが出来る。
  • 空気の循環
    暖かい空気は上に上り冷たい空気は暖かい空気に押されて下がってくる。この空気の流れ、対流が繰り返されて室内が暖まっていく。対流を妨げないようにすれば家全体を暖めることが出来る。気を付けたいのが吹き抜けと薪ストーブの位置関係。暖められた空気が対流できるような回路を作ることだ。暖かい空気が二階に上がり行き場を失い滞留してしまわないような間取りにしよう。熱して天井付近に上がった暖気を強制的に下げるのにはシーリングファンは効果的。吹き抜けのあるプランの場合シーリングファンは是非つけておきたい。   
  • 薪はどうやって燃えるか
    着火した薪はある温度に達すると内部の水分が蒸発し始める。薪の乾燥が不十分だと燃焼を始めるまでに時間がかかってしまう。次に250〜60度で揮発性物資が蒸発し始める。この揮発性物質がさらに温度をあげ、充分な空気が混ざると600度あたりで発火し、燃焼が始まる。さらに酸素を送りこみ700度でおき火ができ炭素となって燃える。 木素質(リグニン)と繊維素(セルロース)などが燃えて熱を発生する成分だ。酸素が科学反応し二酸化炭素を生成する時に熱エネルギーを発散するのだ。薪の成分の中で燃焼に必要のない無機質成分が灰となって残る   

2-4 薪ストーブの設置場所 

リビングと薪ストーブ
  • 薪ストーブの熱を無駄なく効率的に使うためには家の中心に設置するのが理想的。部屋のどこでもストーブの暖かさを享受できる。しかし部屋のスペースが狭い時また間取り上の問題で中央に置くのが難しい場合もある。人が集まりずらい位置だと皆で炎を眺めるたのしみが薄れてしまう。置き場所のメリットとデメリット、ストーブを置く目的もをよく理解した上で設置場所を決めよう。

    ◆角に置く=熱の放射が90度と狭く暖房効率がいいとは言えないが薪ストーブの収まりが良い。
      間取重視で考えた結果角に置くケースも多い。
    ◆壁際=熱の放射は180度。
      薪ストーブを使わない夏でも邪魔にならない。
    ◆部屋の真ん中におく。

  •   熱効率てきには一番いい置き方だが部屋の広さにある程度の余裕がないと出来ない。狭い居間に  無理やり中央におくことで全体的に狭くるしくなっては何にもならない。
    ◆リビングに置くのが最も一般的だが間取りをにらんでリビング以外の部屋も考えてみよう。

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3 薪・薪小屋・道具

3-1 薪になる樹種

  • 薪には広葉樹が向いている
    く理由は 1ヤニを含まない点 2比重が大きく火持ちが良く熱量も高い点である
  • 使い方に気を付ければ広葉樹も
    針葉樹その欠点を承知していれば何と言っても手に入りやすくコストも安くてすむ。こまめに掃除する必要。
  • 薪以外は燃やさないこと
    ビニールや紙を燃やすのはストーブを痛めてしまう避けたい。木材でも合板など接着剤が含まれているものはやめておこう。
  • 薪の乾燥期間
    少なくとも7〜8か月ほど乾燥期間を置きたい。水分量の少ない冬に割って1〜2年乾燥させる。

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3-2 薪の調達

  • 薪の入手方法
    燃料店やDIYショップなど扱っているし所が増えているきた。森林組合や製材所チップ工場、植木屋。などでも購入可能 家を建てる予定の土地に伐採の必要な広葉樹がはえていればしめたもの。場合によっては何シーズン分かの薪が手に入る。 に木を処分する費用と手間がなくる。1.5M〜2Mの長さに切ってもらって積んで置く。
  • 薪作りの流れ
    1木を倒す→2森から運ぶ→3適当な長さにカット→4アックスなどで割って薪にする→5薪小屋に積み乾燥させる→小屋から薪ストーブに運んで使用。 どこから自分が出来るか。1の木を倒すところからやるのは難しいとしても、せめて4の薪割くらいからは自分たちでやりたい。
    薪小屋と薪
  • 薪小屋
    乾燥させながら保管も出来る薪小屋をつくるのが良い。屋根があると雨や雪、地面の湿気から薪を守れる。
    風通しと日当たりのいい場所が望ましい。小屋用の場所がいときは軒下やデッキの下などを探す。薪を家の壁と接触させない、地面に直接置かない、風通しを良くするなとの注意が必要。  

3-3 薪作りの道具

適当な長さにカットした出来上がった薪を燃料店などで買うのが一番楽だ。しかし、作るのは大変だが、労をいとわなければ実は薪作りは楽しい仕事でもあり日頃スポーツや労働で汗を流すことのない人には絶好の機会でもある。 道具の使い方を覚えるいい機会でもある。
 ストーブ関係の道具を扱っている専門店もある。店の人にアドバイスしてもらうといい。日頃扱いなれないものを使用するので、まずは「安全第一」。自分も周りの人も怪我をしないように充分気をつけよう。
 実際には扱ってみないと分からないことだらけだろうが、そこは店の人のアドバイスと最終的には直感を信じて選ぶ。いずれにしろ扱ったことのない物ばかりだろう。使いなれていくうちに、なじんで愛着が湧いて来るものだ。
  • チエーンソー
    • 1 アックス
      力だけで割ろうとせずヘッドの重さを利用して振り下ろすのが アックスのコツ。ヘッドの重量のバランスが大切だ。 柄の形(独特のカーブをしている)や長さなどもみる。柄に使わるのはヒッコリーが多い。はやり始めたころ高級なスキーの板材として使われたクルミに似た堅くて粘りのある木だ。
    • 2 薪割り機
      薪を割る醍醐は薪ストーブを持つ者の楽しみではあるが、一冬分の薪をつくるとなると結構な作業量だ。本格的になるが薪割機なるもある。薪割機にはエンジン式と電気式がある。エンジン式ほうがパワーがあり人気もあるがエンジン式10万以下で手に入るのに比べ30〜60万と値段も高い。扱いもエンジン式のほうが簡単。女性や子供でも扱える。 ネットで 「薪割機」とメーカーや扱っている店がずらりと出てくる。
    • 3 チェーンソー
      チェーンソーは実に応用範囲が広い。使いこなせれば、薪作り以外にもDIYでいろいろな物作りにチャレンジできる。こんな機会でもなければチェーンソーの使い方を覚えるのことなどないだろう。
      ただしパワフルな道具だけに使いかた、注意点を良く聞いておくこと。スエーデン製のハスクバーナ・ドイツ製のスチールが世界的にも名が売れ今でも日本だけでなく世界中のログビルダーの多くはどちらかを使っている。日本の製品はそれに比べると劣ると言われてきたが、最近ではかなり良くなってきているようだ (◆上の写真は日本製)
    • 4 アクセサリー小物類 着火剤=新聞紙→焚き付け材でも十分だが着火剤があれば便利 ショベル= 灰処理 火かき棒 グローブ=やけどしないよう必須品 ウッドバスケット=薪を入れる。売っているが自分でも工夫できる。

     

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