
その支柱にワイヤーをはりめぐらして支えると
同時に、 ウインチを使ってそのワイヤーに丸太を吊り上げ滑走させて材を運び出すのである。
この支柱をスパートリーという。
このスパートリーの候補になる木を選び、よじ登り枝を払い、先端部分をカットし、ワイヤーを
張り スパートリーに仕上げていくのが彼ら
ハイリガー達の仕事である。
先端部分を切り落とす時が最も危険な瞬間である 。
タイミングを誤りその木にはじかれると、大怪我をするか眼もくらむような高みから >墜落する事になる。
この高さから落下したら助かる可能性薄い。
ハイリガーに必要な資質はまず身軽で腕力に優れて
いること。そして度胸である。
特殊な技術を必 要とし危険を伴うだけにロガーの中でも最も給料が高い。
彼らはハイリガーであることに誇>りを持ち、 自分が如何に勇敢であるかを,機会があるごとに証明しようとする。
スパートリーの上にハイリガーが両手を広げて立っている足元は直径40cmくらいだろうか、靴から木がはみ出さんばかりの狭さだ。
気まぐれな風のひと吹きで奈落の底にまっさかさま、如何に豪胆なハイリガーとはいえ立ち上がる 瞬間は緊張しきっているに違いない。横にもう一本の木が一寸高くあるのは 、あるいはこの写真をとるために二本の木をこんな風に配したのかもしれないがそれにしては離れすぎている。
私も高いところは好きだが、この真似をしたいとは思わない。
太い木に長い鋸を持って二人の男がポーズを取っている(下の写真)木の後ろ側にバックカットがなされていて、 これからこの鋸で木を切ろうとしているのだろう。
所はバンクーバー島。二人の名前は
ブローデルとウエルシュ。
1926年とあるからそれほど大昔では
ない。 木の皮の感じから恐らくレッド・シダーであろう。 直径は2m近くありそうだ、。この木を切り倒すのにこの二人の 二人挽きの鋸を手に。これからこのシダーをカットする。
男達はどれほ どの時間とエネルギーを費やしたのだろうか