● ツーバイフォー工法
既掲載(順不同)
結露防止
ツーバイフォー住宅
ツーバイフォー工法・正式には枠組壁工法という。
、北米で開発され普及した建築工法。
昭和49年(1974年)にオープン化されて以来建設戸数
は順調に伸び、木造住宅の一角を占めている
床、壁、天井が初めから面として造られ、面と面を組み合 わせて六面体を組み立てていく
ツーバイフォー即ち 2インチ×4インチの木材を単位とし
2. ツーバイフォー工法の材料
ツーバイフォーとは規格化された材の総称
ツーバイフォー(2x4)とは規格化された材の総称
2=ツー x(掛ける)=バイ 4=フォー
カナダ・アメリカの材木は大量生産に向くように
全て規格化
されていて
、ツーバイフォー(2x4)
(厚さ2インチx幅4インチ)
の材を基準にその倍数で表記されることから
一般的に2x4工法と呼ばれる。
ランバーの寸法
ランバーのサイズの例を示そう
2x4 (ツーバイフォー) 厚さ2インチx 巾4インチ
2x6 (ツーバイシックス) 厚さ2インチx 巾6インチ
2x8 (ツーバイエイト) 厚さ2インチx 巾8インチ
という風にである
DIYショッップにいくと ツーバイフォー材として 並べられているので見るとよい
(注)仕上げ後の実際の寸法は 1 1/2インチx 3 3/4インチ=38mmx89mmとなる)
5. 構造的に強く断熱性に優れた ツーバイフォー工法
断熱性に優れている
ツーバイフォー工法の第一の特徴は断熱性に優れていること
面構造によって高い気密性や断熱性も確保され、快適な
住まいが実現出来る
構造的な強さ
ツーバイフォー工法の第二の特徴は構造的な強さである
マッチ箱を頭に思い浮かべみよう
ツーバイフォー工法は6面相互の緊結により家を形づくる、構造耐力に優れた枠材と面材とが一体となった『面』で支える構造である。
地震や台風などの力を建物全体で受け止め、荷重を全体に
分散してしまうので、外力に対して非常な強さを発揮する。
さらに面構造によって高い気密性や断熱性も確保され、快適な住まいが実現出来る
神戸大地震で倒れなかったツーバイフォーの家
木造軸組と比較して頑丈で耐震性、気密性、断熱性に優れている。
神戸大地震において軸組み工法が多く倒壊したのに対して、多くは倒れずに
残ったことで改めて耐震性に優れている ことを証明した
阪神・淡路大震災にも耐えたツーバイフォー住宅
6 耐火性に優れている ツーバイフォー工法
○木は火に弱いと考えられがちだが、実は、木の家は、耐火性にも優れている。
ある程度の太さや厚さがある(断面が大きい)木材は、燃えると表層部が炭化して、火の進行がストップ。
中心部は燃え残って強度を保つ。
2.耐震住宅 阪神淡路大震災
震度7の激震に耐えたツーバイフォー工法の住宅
平成7年(1995年)、兵庫県南部を襲った阪神・淡路大震災。
震度7という近年まれにみる激震に加え、大都市の直下で発生した地震であったために、想像をはるかに超 えた大惨事となった。
家屋の被害は、全壊約10万1,000棟、半壊を含めた一部 損壊が約28万9,000棟以上
(平成7年4月24日の自治省(現総務省)消防庁発表より)
しかし、このような壊滅的な状況下でさえ、
ツーバイフォー 工法の住宅に大きな被害はなかった。
日本ツーバイフォー建築協会の調査によると、
被災地の ツーバイフォー住宅のうち96.8%が
がとくに補修をしなくて も継続して居住可能な
状態を保ったことがわかっている。
(※残り3.2%は、地盤の移動・液状化及び隣家のもたれかかりにより住宅の一部が損壊したもの。)
死者の約9割にあたる人が建物の倒壊による犠牲者といわれる
阪神・淡路大震災。
このデータからも住まいの耐震性がいかに大切であるかわかる。
(社団法人日本ツーバイフォー建築協会のHPよりの抜粋)
社団法人日本ツーバイフォー建築協会の記事については
★阪神・淡路大震災にも耐えたツーバイフォー住宅
4.耐震住宅 ツーバイフォー住宅の強度を証明する実験
耐震住宅を検証するため
社団法人日本ツーバイフォー建築協会では3階建ての実物大の建物を建て、実験を行った。
阪神・淡路大震災の震度を再現、殆ど痛むこともなく、
ツーバイフォー住宅の優れた耐震性を証明した。
以下HP掲載の記事より
この実験では、阪神・淡路大震災 時に神戸海洋気象台で記録された 地震波を、データに基づいて三次 元的(横<X・Y>方向と縦<Z> 方向の揺れ)に再現しました。
神戸海洋気象台で記録された地 動加速度※1である818gal※2(阪 神・淡路大震災における最大地動 加速度)で加振したこの実験で、
3階建てツーバイフォー住宅はほとんど損傷もなく、優れた耐震性能を証明しました。また協会で策定した家具の転倒防止策の効果も検証 できた
さらに続けて、大きな余震を想定して、記憶に新しい新潟県中越地震の際、
川口町で観測された地震波(2,036gal)を実験建物に加振しましたが、もちろん
倒壊等には至らず、高い安全性が確認されました。
※1 地動加速度は、地震の大きさの指標となるもので、地震による地表面での
加速度を指す。
単位はgal(ガル)で表示
※2 gal(ガル)は、加速度の単位。1gal=1cm/sec2
1 2×4工法 の工事
基礎工事
基礎工事が終わり、
寒冷地では温暖地と違い、
凍結深度を考えて深く掘削しなくてはならない。それだけ基礎工事の費用は
余計にかかる。
基礎工事が終わり、何日間かの養生期間をおき
次の作業は防腐処理をした土台の据付
◆写真右:基礎工事の完了
一階床根太
土台をまわしたら、その上に床根太を置いていく。
床根太の墨出し→根太類の取り付け→ころび止め・受け材の取り付け
→断熱材の取り付け→
床下張り(構造用合板)の取り付け
2×4工法の基礎工事と床根太
|
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工場で予め組んだ根太パネル |
素早く床の根太組み |
3. 床下地張り
|
根太の上に合板を敷いていく |
基礎の上に防腐処理した土台を等間隔にセットし
→間に断熱材を充填し→その上に構造用合板を
敷いて面を造る
一階床の枠組みを作り面材、床下地合板を張りパネル状にする。この床面が次の一階壁セッティングの
作業台になる。
3. 一階壁→二階の床→二階の壁
2×4工法の壁のパネルは
16インチ刻みで間柱を立て→
その上を構造用合板を打ちつけ
一体化したパネルを造る。
その面の剛性が2×4工法の
ポイントである。
根太がセットし終わったらその上に壁を組んでゆく。
作業の順序
床面への壁墨出し→壁パネルの設置→壁相互の連結→緊結金物の取り付け
ツーバイフォー材で枠を作りそれに合板
などの面材を張って壁を作る
壁枠組みの組み立て作業は、
外周壁→内部壁(間仕切り壁等)、
大きい壁→小さい
壁の順に行うのが原則
床の上に外周のパネル→内部間仕切りの壁を立ててゆく
2階床根太
一階が完成すると、工場で予め組まれた根太を
素早く、セットし、その上に構造用合板をうちつけていく
二階根太の上に構造用合板。 割り振りを考え中央部か張っていく
根太の間隔は16インチ(406mm)
4工法 2階床下地合板張り
×4工法 2階外壁・間仕切壁
二階の床が完成したら、墨出し(チョークラインを引いていく)をしてあるコーナーから順番に組み立てていく
10. 2×4工法 小屋組
小屋組みの構成材料
小屋組みは、垂木・棟木、天井根太、屋根ばり
等の小屋枠組み材と
屋根下張り材とで構成される
小屋組みの構成方法の種類
小屋組みには次の4種類がある
@たるき式
A屋根ばり方式
Bトラス方式
C束建て方式
フロンティアワールドの小屋組
フロンティアワールドの小屋組みは
Aの屋根ばり方式
垂木方式の例
11. 2×4工法の工事 躯体の完成
躯体が完成し→屋根仕上げ材を張る
窓、扉を取り付け→塗装すると外観は
ほぼ完成する。
フロンティアワールドの家 ラインアップ
ハンドカットのログハウスからコンクリートのマンション、一般住宅まで。
フロンティアワールドの「家」のバリエーション