採光重視の別荘 38
シーダーの香りと壁一面の陽光に包まれる隠れ家
提示されたプランが、どれも普通の住宅とあまり変わらずパッとしない。そんなときに息子が見つけてきたのが、このシーダーハウスでした」
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1採光重視の別荘 外観
世田谷区で歯科医院を開業する江藤世助さん(66歳)と寿々子さんが、河口湖近くの別荘地に「キャンベル・シーダーハウス」を建てたのは4年前。知人の別荘に誘われて夏の週末を過ごしたところ、湿気もなく、本当に涼しい。寿々子さんがいたく気に入って、ここに別荘を持つことに決めたとか。急な話で予算に余裕はない。が、たまたま相続がらみで手放す人がいて、土地は思いのほかやすく手に入れられた。そのため、無理をしてもすぐに別荘を建てたくなってしまったという。
軒下は当初板張りの予定だったが、キツツキ対策を考えてアルミ 製のものに替えた |
写真下左:ドアノブや照明にも、輸入品ならではの洒落た風合い がある |
計画のそもそもの発案者、寿々子さんの要望は、シンプルかつストレートなものだった。
「とにかく行きたくなるような、楽しくなるような家にしてください、とお願いしましたの」
南からの採光に重点
これを受けてフロンティアワールドが提示したのは、南からの採光に重点を置いたプラン。建物の南面にリビングダイニングを配置。2階部分全面を吹抜けにし、陽光を最大限に室内へとり入れている。吹抜けの開口部は、江藤さんの要望により、強度が許す限り、大きくとった。
薪ストーブ
吹抜けの下、薪ストーブの前のソファが江藤さんのお気に入りの場所だ。実はこのストーブ、一度は予算の関係で断念したが、どうしてもほしくなって追加工事したいわくつきのものなのだ。
ウッドデッキも隣の区画を購入してから1年前に追加した。手すりはベンチにもなっていて重宝。大工が端材と耐火レンガで移動式バーベキュースタンドをつくってくれた。外壁はシーダーのサイディング。リゾートらしい建物にこだわった江藤さんの選択だ
2 採光重視の別荘 リビングの吹き抜け
随所に設けた窓はすべてペア ガラス。断熱性が高く結露は皆 無。ストーブを焚いて1時間も すると室内全体が温まり、夜ま で冷えない | 2階踊り場は北面の安定した日差しが読書に最適 |
別荘を持つなら、これが俺の理想
「昔、ペブルビーチに行ったときにホテルに暖炉がありましてね。赤々と燃える暖炉の前にロッキングチェアがあって、そこだけスポットライトがあたっていて本が読めるんです。そのときに、『もし別荘を持つなら、これが俺の理想だ』と思いましたね」
寿々子さんは、夜、月が昇って沈むまでをパノラマで楽しめるところが気に入っているそうだ。
何もしない贅沢な時間
日ごろ時間に追いまくられている反動で、江藤さんは別荘では見事に何もしない。むだな時間を過ごすのがいちばんのぜいたく。でも、それが本当に心身をリフレッシュしてくれるという。ここは江藤さんが過密スケジュールから逃れるための、居心地のいい隠れ家なのである。
南向きのリビング、ダイニングは吹き抜けで、二階部分から上の天井までとった、大きな
開口部と迫力のあるログが存在をあらわしている。
二階部分前面を吹き抜けにし、陽光を最大限取り入れている
3 採光重視の別荘 規模と間取り
建物規模
延べ床面積 97.47u (29.48坪)
別荘ス間取り
一階
居間食堂:15.8帖
和室 :6帖
台所 : 4帖
洗面 2 帖
浴室 2.2 帖
二階
寝室1 : 8.4帖+収納
寝室2 :7.5帖+収納
ホール : 3.6帖
両親室からは窓を通して居間とコミュニケーションが取れる
(寝室と吹き抜けの間にある窓)
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