田舎暮らし用土地探し〜決定
2-1 田舎暮らし用土地情報を集める
まずは動きだすこと。
そこから自分の求める土地が見えてくる
気になる土地すべてを見ていたら、理想の土地にめぐり会うまでに膨大な時間を費やすことになります。当社では、まず多くの情報を集め、資料段階で1/3〜1/4程度に絞り込み、残った土地を現地調査して、さらに絞り込んだうえでお客さまにご案内するようにしています。
予め得た情報を手に、当社の担当者と一緒にその土地に立ち、アプローチ、全体の配置、建てる位置などをイメージします。また、敷地の傾斜や立木の伐採、浄化槽、道路からの配管など、インフラにかかるエキストラコストなどのコスト面などを検討し評価していきます。
いろいろな土地を見て、比較・検討し、評価する…、という作業を繰り返していくなかで、自分でもわからなかった部分、「どんな土地を自分は求めているのか」が次第につかめてきます。
土地探しに王道はありません。足を動かして現地を見るのが最良の方法です。実際にそこに立ってみて感じること、第一印象を大切に(蓼科・別荘地)。
傾斜地を利用した例(他社例)。アプローチ、全体の配置、建てる位置などをイメージしてみましょう(軽井沢・別荘地)。
情報収集の方法
土地情報を集めるのにはいくつかの方法がありますが、それぞれ長所短所があります。その特徴を知ったうえで使い分けることが重要です。
インターネット
- すばやく多量に情報を集められるので、土地の相場など、概略を知るのに適している
- 信頼できる業者かどうかの判断が難しい
- 詳しい情報はわからない
- おとり広告かどうか判断する必要あり
ハウスメーカー
- 建築する者の立場で(オーナーの立場で)相談にのってもらえる
- 広い地域をカバーするメーカーか限定した地域のみのメーカーか? ただし、不動産屋と組んでいる場合は要注意
- 建物が気に入るかどうかが大きな問題
雑誌・新聞
不動産屋
- 信用できるかどうか判断が難しい
- 不動産屋にもいろいろな業態があり、使い分けることが望ましい
- 仲介専門または自社土地所有(開発系の業者)
- 広範囲をカバーする大手業者または地元に根を下ろした業者
- 建設業を兼ねた業者(建築条件・売りたい土地を押し付けられる危険性がある)
別荘地は「管理」も重要な判断基準(長野県八ヶ岳山麓・別荘地)。
2-2 具体的な土地探し
チェックリストで、より具体的なイメージを
表1 土地評価表(一部)プラン・工事・コスト
右の表は、建設をする者の立場から建設コスト・プラン作成に影響を与える要素をリストアップした評価表の一部です。
- 「プラン」……プラン作成するうえの影響度
- 「工事」……工事するうえでの難易度
- 「コスト」……コストに対する影響度
(△はやや影響あり ○影響あり ◎非常に影響あり)
この写真とキャプ、位置はおまかせです。
傾斜地は建設上大きな影響を与えます(那須・別荘地)。
3 田舎暮らし用土地決定
理想と同じではなく、
理想に一番近い土地を選ぶ
100%満足できる土地はありません。「もっとよい土地があるのでは…」症候群にかかってしまうと、永久に見つからないことになってしまいます。80点ならばOKと、ある時点で決断する必要があります。
そのためには、選択の基準となる要素をあらためて書き出し、優先順位を決めて採点するなど、整理してみることです。ただし、第一印象や第六感に訴えてきたものなど、数字では表せない部分も大切にしましょう。